チャリナビ - Charity NAVI

特定非営利活動法人
自立生活サポートセンター・もやい

人権をまもる/ 社会環境をささえる/ 障がい・介護をささえる


426_86167258_1
uid000010_2013070415370060165a48

団体概要

私たちは、「人生の再出発を迎える皆さんと一緒に、新生活の基盤づくりをお手伝いする。そして、誰もが排除されることなく、安心して暮らせる社会をつくっていく」を理念とし、新生活を始める人々の、暮らしの基盤づくりをお手伝いしています。アパート入居に際して、連帯保証人を提供するシステムを構築すると共に、共通の課題を抱える当事者同士の交流を通じて、社会的な孤立状態の解消をめざしています。

チャリプラからのオススメコメント

路上生活者の受け入れ施設を運営する「もやい」。生活に困窮する人々のサポート・メニューは、単なる施設への受け入れにとどまらず、彼らが施設を卒業して社会に戻る時に住宅施設への入居の保証人となることや、その後も生活相談・支援事業を行うなど、長期的視野に立った支援策が豊富です。困難に直面する人々の経済的貧困と社会的孤立脱出の分野で、高い専門性を持つトップランナーの団体です。

代表者からのメッセージ

inaba

理事長稲葉剛

 自立生活サポートセンター・もやいは、自立を目指す生活困窮者の新たな生活の再出発をお手伝いする団体です。

 もやいを立ち上げることになった最初のきっかけは、私がまだ学生時代に新宿で路上生活者の生活支援をしていたことです。そもそも、なぜ路上生活者の生活支援をしていたかと言えば、先進国であるはずの日本で、野宿を強いられるほどの貧困が存在し、路上で死んでいく人たちがいるということへのショックと憤りからでした。社会情勢の悪化により、路上生活者の数が年々増加していく中で、立法措置もとられ、行政による様々な支援策が行われてきました。2000年に都の施設の「自立支援センター」ができ、路上生活者の受け入れ施設ができました。しかし、施設はできたものの、そこを出てアパートに入居する際の連帯保証人がいないという新たな問題に直面したのです。

 生活困窮者は、単に経済的に貧しいというだけではないのです。人とのつながりにおいても孤立している人たちなのです。これが現在、路上・公園・施設・病院など、広義での「ホームレス状況」に置かれている人々の自立を妨げる大きな要因のひとつとなっています。「人間関係の貧困」を象徴するものが、「アパートに入居したくても連帯保証人が見つからない」という問題だと考えました。

 そこで2001年5月、私たちはアパート入居に際して、連帯保証人を提供するシステムを構築し、社会的な孤立を解消する団体として設立しました。最初は、任意団体でスタートしましたが、2003年3月にNPO法人となり、3つの柱をコンセプトに活動を始めたのです。

 まずは、「入居支援事業」です。これはホームレス的状況にある人に対し、連帯保証人を提供しています。ホームレス的状況とは、路上生活者を意味するものだけではありません。ドメスティックバイオレンス(DV)の被害者、外国人、母子家庭など、「住む家がない」人たちの状況は様々です。そのような方々すべてに対し、入居支援事業は行っています。

 次に、「交流事業」です。住む家は確保しただけでは、貧困問題は解決されません。人間関係の貧困は人の心を蝕みますし、最悪の場合は、孤独死に至ることもあります。特に都市部では、コミュニケーションが希薄です。そのため、生活困窮者の社会的孤立を防ぎ、誰でも気軽に立ち寄れる場を提供するため、2004年に潰れた印刷所であった一軒家を借りて自分たちでリフォームを行い、「こもれび荘」を作りました。毎週土曜日に開催される喫茶室「サロン・ド・カフェこもれび」には、今では入居支援事業利用者ばかりではなく、学生、近隣の方々など、毎週 30~40人が集まってくるようになりました。

 また、交流事業の一端として、2005年12月より東ティモールからコーヒーの生豆を購入し、プロの方から豆の焙煎指導を受けて自分たちで焙煎し、販売するという「コーヒー焙煎プロジェクト」も行っています。今では、コーヒー豆のかすを使って染物を行うなど、コミュニティ活動は広がりを見せています。

 さらに最近では、「ネットカフェ難民」などの若者や女性の相談も増えていることから、「Drop in こもれび」という名の若者だけの集まりや、「グリーンネックレス」という名の女性だけの集まりも開かれています。

 最後に、「生活相談・支援事業」です。連帯保証人を提供し、アパートに入居すればそれで終わりという希薄な関係ではなく、何かあったらすぐにSOSを出せる関係作りの構築を行っているものです。安否の確認や家庭訪問活動、「もやいホットライン」(電話相談)を通じて、法律・福祉・労働・医療など専門家との協力での相談の場の提供、生活保護申請サポート、生活支援物資支給などを行っています。

 自立生活サポートセンター・もやいでは、障害者であるとか、子どもであるとか社会的な枠や仕切りを設けずに、生活状態に着目し、誰が相談に訪れてもいいボーダーレスな場所として、支援活動を行うことをポリシーにしています。そのため、今では生活困窮者の駆け込み寺のようになってきています。

 「自立」とは、ひとりで生きていくということではなく、人と人とのつながりの中で生きていくことだと、私たちは考えます。誰も排除されることなく、貧困に陥ることなく、安心して暮らしていける社会を作り上げること。それが私たちの活動方針であり、理念です。今後も、「経済的な貧困」と「人間関係の貧困」の双方を克服していくために活動をしていきたいと考えています。

団体情報

所在地 162 - 0814 東京都 新宿区新小川町7-7 アゼリアビル202号室
連絡先 03 - 3266 - 5744 / a-obata@utopia.ocn.ne.jp
(担当者:小幡 邦暁)
設立年月日 2001 年 5 月
活動エリア 日本-東京都を中心とする首都圏近郊