チャリナビ - Charity NAVI

認定特定非営利活動法人
エバーラスティング・ネイチャー

動物をまもる/ 自然をまもる/ 途上国を応援する


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団体概要

アジア地域の海洋生物及び、それらを取り巻く海洋環境を保全していくことを目的とする団体です。人々の暮らしや文化を共有しつつ、実情に即した民間レベルでの実践的な海洋生物の調査保護を行っています。「荒廃する自然環境」と「貧困」、これら2つの現実を前に、「今やるべきこと」「今できること」を行っています。

チャリプラからのオススメコメント

インドネシアのウミガメ調査からその活動をスタートしたエバーラスティング・ネイチャー(ELNA)。ELNAの最大の特徴は、単なる海洋生物の保全だけでなく、その周辺にある環境や人々の暮らし、経済なども同時に持続可能なものにしていく方法を念頭に置いて活動を展開している点です。海辺に打ち上げられたウミガメのストランディング調査では、ELNAの専門性とノウハウがいかんなく発揮されています。

代表者からのメッセージ

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会長  菅沼 弘行

 インドネシアでは、1980年代と比較して、わずか20年の間に70%以上のタイマイ(ウミガメの一種)繁殖個体群が減少した。
 この数値は、日本べっ甲協会からの委託調査(1995年~2001年実施)結果データにより判明したものである。しかし調査だけでは現状の結果報告でしかなく、それまで日本の一方的な輸入により激減したタイマイ資源の回復は望めない。そこで、上記調査に同行して頂いたインドネシア人と一緒に個人的にインドネシアウミガメ研究センターを1997年に設立し、タイマイ資源回復を目的とした保全活動を開始した。インドネシアでの事業展開に伴って日本側の窓口が必要となり、1999年に任意団体としてエバーラスティング・ネイチャーを設立、2002年8月に特定非営利活動法人の承認を受け、正式な活動を開始した。

  現在当団体では、インドネシア・ジャワ海の5つの島でタイマイの資源回復活動、西パプア州の3カ所でオサガメの資源回復活動、関東周辺でウミガメ類の漂着個体調査、小笠原村からの依頼による「小笠原海洋センター」の運営に従事し、アオウミガメの資源回復活動、ザトウクジラの資源量調査と保全活動を行っている。
 当団体の特徴として、これまでに培った技術と知識により、具体的な調査および保全システムを立ち上げ、ウミガメ資源の回復を目指している。また、活動は現地の人々を巻き込み、地元の目線で、現場から発想し、地元の人々と共に活動を行っている。活動結果として、インドネシアのタイマイ資源回復活動地5島のうち3島とアオウミガメの産卵地である小笠原で減少をくい止め、資源を増加傾向に転じた。同時に、タイマイについては、IUCNが発行しているレッドデータブック(ワシントン条約の基準となっている動植物の評価書)の評価となるデータを提供し、世界のタイマイ資源評価の基準データの一つとなっている。更に、オサガメの減少ラインも横這いとなった。しかし、まだオサガメ絶滅の危機が去ったわけではなく、いまだこの種の減少をくい止めた繁殖地は世界中にない。また、関東周辺でのウミガメ類の漂着はすべて死亡漂着となっているが、そのような個体からは生物学的に非常に貴重なデータを蓄積している。死亡の主要因は漁業の混獲である可能性が高く、現在は漁業者と協力して混獲状況を把握するための調査を行っている。将来的には、混獲死亡を防止するために、関連する漁業者と一緒にその対策を講じていきたい。

 種によっては、成熟までに30年もかかるウミガメの調査や保全は、長期的な展望に立ってやらなければできない。しかし、3年や5年では変哲もない保全活動や調査に、長期的に支援しようとする団体は日本には存在せず、将来的な展望を持ちづらい。ウミガメに対する活動は、日々のノルマ的な活動と、地道なデータの積み重ねを継続して行くしかない。そのため、当団体は、団体の運営に対する支援や協力を求めたい。
 インドネシアのタイマイ資源の回復を目指すには、現行の5島の保護地だけでは不可能である。現在、タイマイが年間に100巣以上産卵する場所はインドネシアに9島残るのみである。そのすべての繁殖地の産卵巣を保全しなければ、インドネシアにおけるタイマイの資源回復は望めない。オサガメについても世界中でその資源は減少の一途をたどっており、国際的な協力の下に、繁殖地ばかりではなく、生息地における調査が必要とされている。メキシコ・コスタリカ・マレーシアのオサガメ繁殖地は、すでに絶滅状態となっており、パプアのオサガメ繁殖地が太平洋最後の砦となっている。

団体情報

所在地 221 - 0822 神奈川県 横浜市神奈川区西神奈川3-17-8 アクティーパート2 4階
連絡先 045 - 432 - 2358 / tanaka@elna.or.jp
(担当者:田中 真一)
設立年月日 1999 年 8 月
活動エリア インドネシア-ジャワ海周辺島しょ部 インドネシア-西パプア州 インドネシア-ジャカルタ 日本-小笠原諸島 日本-関東沿岸域 日本-横浜、東京