チャリナビ - Charity NAVI

特定非営利活動法人
越谷らるご

人権をまもる/ 子どもをささえる/ 教育を考える


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団体概要

不登校の子どもたちや高校中退者、自分に合った社会参加の形を探している若者たちへの支援、不安を抱える人たちの相談の場を提供しています。学び場・居場所・活動の場を設け、活動で得られた知見を学校教育や生涯学習の政策に反映させるよう提言働きかけなどを行っています。

チャリプラからのオススメコメント

子どもたちが自分の個性を肯定的に受け止める場としてフリースクールを運営している越谷らるご。埼玉県を代表するフリースクール「りんごの木」を、20年以上にわたり運営しています。そして、日本中のフリースクールがさらに社会的に認知されるよう、全国のフリースクール運営団体にネットワークを呼びかけ続けている、業界のオピニオンリーダーでもあります。

代表者からのメッセージ

理事長写真

理事長 増田良枝

 越谷らるごは、生き方にはいろいろな選択肢があっていいという理念のもと、年齢に関係なく、大人も子どもも自分の力で、自分らしく社会参加していくことを支援する団体です。

 1990年、「フリースペースりんごの木」としてスタートしました。当時、学習塾の先生などが、不登校の子どもたちや若者を支援したいという申し出もあり、学習塾が閉じている時間帯に教室をお借りして、子どもたちの「居場所」を確保し、不登校の子どもを持つ親などが持ち回りで一緒に過ごし、サポートするというかたちをとっていました。

 ここに集まった人たちは、不登校の子どもばかりではありませんでした。社会人の年齢だけれども、どこにも所属していない人や、従来の教育に疑問を持つ元教育関係者の参加もありました。いろいろな世代の人がそれぞれの「居場所」を求めてやってきたのです。

 私も不登校(当時の呼び方は、「登校拒否」)の子どもを持つ母親でした。自分の子が不登校と知った時、「まさかうちの子が……」と愕然とし、世間体を気にして精神的に動揺しました。しかし、子どものつらい気持ちなど、まったく考えていなかった自分を知り、学校に行くことが当たり前だと思っていた考え方から、学校に行かない生き方もあっていいんだ、もっと人生には人それぞれいろいろな選択肢があっていいんだ、ということに気がついたのです。

 子どもや若者の居場所としてのフリースペースを確保するとともに、フリースペースに関わるボランティアが立ち上げた「地域の教育を考える住民の会-越谷らるご」という大人の会も設立。不登校の子どもを持つ親の集い等の互助活動、子どもとの関わり合い方や対人関係に悩む人の相談活動、さらにシンポジウムや、講演会など、不登校の子どもたちと共に過ごしてきた体験をもとに「教育・学校」とは何か、という視点に立った社会活動を行っていました。

 2001年4月、NPO法人格を取得し、社会活動を継続的に行っていた「越谷らるご」の名をそのまま継承し、その事業のひとつとして、不登校の子どもたちの居場所「フリースクールりんごの木」、社会参加がなかなか難しいというような20歳以上の人の居場所「ほっとりんご」、講演会・学習会・コンサートなどの大人の学びの場の提供、そして、フリースクールの人たちだけではなく、広く一般にも呼び掛け、20代前半までの子ども・若者とともに映画制作「アップル・シネマ・プロジェクト」など、生涯学習事業としての活動も行うようになりました。

 フリースクールりんごの木では、基本的に子どもたちも私たちも平等です。「自分のことは自分で決める」、「みんなのことはみんなで決める」、「みんなで決めたことはみんなで守る」という3つのルールがあります。そして、このルールに則り、週1回のミーティングで話し合い決めていきます。ここでは、このミーティングが要です。みんなが等しく1票ずつ持ち、投票する。そうやって細かいルールや活動内容を決めていきます。また、先生とか生徒とかという上下関係もありません。「○○先生」ではなく、「○○さん」。人としての関わりを大切にしているし、事実、子どもたちから教えられることは限りなく多いものです。スタッフやボランティアは、子どもたちが安心して活動ができるように配慮していますが、ここでは対等な立場で接することが基本なのです。

 教育というのは、とても難しいことだと思います。特に今の社会は以前と比べ、人と人との関わり合い方が希薄になりやすく、コミュニケーションがなくても生きていける時代だと痛感します。ゲームや携帯、パソコンなど、人と関わらなくても遊べる“便利な道具”が時に人の心を蝕むものに変わってしまうこともあります。それらをうまく利用し、コミュニケーションの手段としている場がフリースクールりんごの木です。

 学校では、できない教育がフリースクールにはあります。一方的に心をしばりつけ、上から教える勉強、旧来からの日本の教育スタイルでは、子どもたちの心を開くことができない状態に学校はなってきています。教育は多様化されなければならないと思いますし、事実、フリースクールは教育のあり方の選択肢のひとつになっています。お互いに平等な立場で刺激し合い、成長しあう関係があると思います。しかし、国や行政等からの公的支援、補助はありません。親は、税金を納めているにもかかわらず、フリースクールなどへは、公的な教育予算が配分されません。運営は厳しく、教育の多様性を理解し賛同していただける、これからの教育のあり方を真剣に考えている方々からの協力や寄付に頼っているのが現状です。

 人は、誰でも居場所が必要です。居場所とは心がホッとできる場所です。社会的に、常識的にどうこうではなく、答えは子どもの声にあると信じます。今後も子どもたちの声に耳を傾け、子どもたちに寄り添っていきたいと思います。また、家庭に居場所がない子どもや若者を支援する活動もしていきたいと考えています。未来を創るのは、子どもたちや若者です。彼らがもっと輝き、自分らしく自分の力で社会の中で生活していかれるように、温かいコミュニケーションで接していきたいと思います。心からのご支援をお願いいたします。

団体情報

所在地 343 - 0042 埼玉県 越谷市千間台東1-2-1 白石ビル2階
連絡先 048 - 970 - 8881 / kanou@k-largo.org
(担当者:加納 想子)
設立年月日 1990 年 6 月
活動エリア 日本-埼玉