ジュマ・ネットは、バングラデシュ南東部チッタゴン丘陵の先住民族の人々が、平和な社会に暮らすことができるよう、紛争問題の解決と平和促進を目指し、ボランティアの有志が集まり2002年3月に設立されました。
チッタゴン丘陵で発生している紛争や人権侵害の実態題と実態を国内外で伝えるとともに、先住民族が主体となって国連機関などへ訴える際のサポートなど、平和促進のために具体的にできることを考え、実行しています。
弱い立場に置かれた先住民族の人々の声に耳を傾け、先住民族が主体となって国連機関へ訴える際のサポートや、紛争によって被害を受けた人々、なかでも一層弱い立場に置かれている女性やこどもへの支援を実施しています。また、国外のNGOにしかできない活動やキャンペーンを行い、先住民族の声を代弁します。
バングラデシュのチッタゴン丘陵地帯にフォーカスを当てて、その平和促進、被害者支援し、また注目されることのほとんどない同地の問題を日本国内に伝える活動をしている団体です。
下澤嶽 共同代表
私は、バングラデシュの貧困の問題に対して活動するNGOで長い間働いていました。その経験のなかで、貧しい人でも人の権利を侵害することがある、たとえば夫は妻を、多数派は少数派の人権を平気で侵すことがある、というあたり前の事実を知るようになっていきました。NGOって、開発の技術論を学んでプロになるよりも、素朴に「一番被害のひどい人のために何ができるか」を考えることが大事じゃないのか・・・・・、長いNGOスタッフの経験の結論として、そんなことを考えるようになっていきました。 その頃、バングラデシュのNGOの中でもタブー、とされていたチッタゴン丘陵の平和の課題に取り組んでみたいと思うようになりました。この地域は1970年代からマイノリティの武装グループとバングラデシュ政府の間で紛争が始まっていました。そこで展開されている人権侵害はひどいものでした。多くの事件は隠されて続けてきて、本当の事実は公開されていませんでした。国際社会もこの問題には、ほとんど関心を寄せることがありませんでした。世界で感心をもっている人が本当に少ない。けれど、苦しんでいる人はたくさんいる。やることの意味はきっとある。そんな思いで始めました。 ジュマ・ネットは、チッタゴン丘陵の問題に関心のある日本人のボランティアたちが2002年に設立した組織です。中心メンバーたちが、いろいろな議論をしながら、今の活動を徐々につくりあげてきました。活動の柱は以下の3つです。 (1)世界の活動家と連携して、チッタゴン丘陵の和平協定をバングラデシュ政府が実施するように働きかけること (2)人権侵害の被害にあっている人に直接支援すること (3)日本の政府や市民にこの課題を訴えていくこと 現在フルタイムのスタッフが2名、支援者はおよそ500人います。 目に見える支援活動だけでなく、現地の抵抗運動や平和促進活動に時間とお金を使おうと思っています。しかし、日本社会では、「学校を建てる」「子どもの奨学金」といった目に見える活動に支援が集まる傾向があります。それはそれでいいのですが、人権を守ったり、平和であることって、基本中の基本のことです。 それを守り、平和をつくる活動にも関心を持ってください。所在地 | 110 - 0005 東京都 台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6階 |
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連絡先 | 03 - 3831 - 1072 / jummanet@gmail.com (担当者:青山 亜紀) |
設立年月日 | 2002 年 3 月 |
活動エリア | バングラデシュ、チッタゴン丘陵地帯 |
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