チャリナビ - Charity NAVI

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団体概要

予防可能な病気で亡くなる子どもたち。私たちは、厳しい境遇にある住民が自ら健康を改善することを側面から支援しています。また、言葉や生活習慣の違い、充分な医療サービスを受けられない在日外国人に対して、出張医療相談などのサービスを提供、日本との関係などを理解してもらう啓発活動等を行っています。すべての人々が心身共に健康に暮らせる社会が実現することを目指しています。

チャリプラからのオススメコメント

 シェアは、予防可能な病気で亡くなる子どもたちや、厳しい境遇にある住民が自ら健康を改善できるよう支援している、プライマリー・ヘルスケアの先駆的団体です。代表はじめ、日本の第一線で活躍する多くの医師が参画して活動しているという専門性の高さが特徴。日本国内でも、在日外国人への医療相談など、保健・医療分野でのサービスを提供し続けています。 シェアは、すべての人々が健康に暮らせる社会の実現を目指している、この分野を代表するNPOです。

代表者からのメッセージ

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代表理事 本田徹

 シェア=国際保健協力市民の会は、「プライマリ・ヘルス・ケア」の考え方を根底に、地域の人々が中心になり、「共に考え、共に行う」健康作りを、海外および日本で推進している団体です。

 シェアはもともと日本国際ボランティアセンター(JVC)の医療関係ボランティアとして始まりました。1970年代末の第3次インドシナ戦争の結果、カンボジア難民がタイ国境に殺到し、その難民救済活動をきっかけにタイで結成された団体がJVCです。1983年にJVC内の海外援助活動医療部会としてシェアは出発し、1990年にJVCから完全に独立したNGOとなりました。

 しかし設立当初は海外に活動拠点がなく、国内に目を向けてみるとホームレスや移住労働者など、難民と同じような境遇の人たちがいることに気付き、1984年から東京の山谷地区で医療活動を開始しました。

 翌年、JVCと共同でエチオピアの干ばつにより生じた飢餓被災民への緊急医療救援を実施する中で、ある気付きを得ました。それが「プライマリ・ヘルス・ケア(PHC)」という考え方です。

 PHCとは、健康であることを基本的な人権として認め、全ての人が健康になること、そのために地域住民を主体とし、人々の最も重要なニーズに応え、問題を住民自らの力で総合的かつ平等に解決していく方法・アプローチのこと。1978年、旧ソ連邦カザフ共和国の首都アルマ・アタで出された「アルマ・アタ宣言」が基礎になっている概念です。心身の不調を引き起こすことになった根本的な原因には不十分な食物・不衛生な水・地域の医療システムの欠如など、様々な原因が挙げられます。シェアが支援し、地域の人たちが主体となって根本原因を改善していくことこそ、本当の健康作りにつながると考え、エチオピアの活動を通してPHCの重要性を認識し、このPHCの考え方に則って活動を継続しています。

 カンボジアでは、ポルポト政権によって多くの知識人や医療者が殺され、保健システムは完全に崩壊しました。1988年以来、私たちはまず母子保健を中心とした地域保健活動と医療支援を実施することから開始しました。診療所や郡病院のスタッフへのトレーニングや妊婦健診の推奨、妊婦への破傷風の予防接種、保健教育などを行うと同時に、医療施設とシステムの機能を高めるため、産科病棟や診療所、機材の支援を行いました。住民が正しい保健・衛生に関する知識を持ち、自分たちの健康を自分たちで守れるような社会作りの支援活動を現在も引き続き行っています。地域の保健ボランティア養成も重要な仕事と位置づけました。

 また東北タイでは、不衛生な環境から下痢の問題がありました。なぜ下痢が起こるのか、保健ボランティアが村人と話し合い、対話の中から井戸掘りやトイレ作りなど、具体的な取り組みを行い、寸劇や子ども達のポスターコンクール等を通して、問題改善に取り組みました。さらに、1990年代半ばからは、深刻化したエイズ問題について、エイズプロジェクトとして偏見除去、村人を主体とした予防教育やキャンペーンなどの活動を通じて、正しい知識と理解を促し、差別と偏見のない村づくり、感染の有無に関わらずお互いに協力して暮らしていける社会作りを支援してきました。2002年以降は、公的保険制度のもとでエイズ治療薬(ARV)へのアクセスが実現する中で、地域の患者・感染者主体の服薬支援活動を積極的に行っています。

 そして独立して間もない東ティモールにおいては、病気になってから治療するのではなく、病気になる前に予防することを目的に、村人に対しヘルス・エデュケーションを行っています。保健に関する知識を住民に伝えていける「保健教育を実践できる人材育成」を通し、家庭や地域で予防活動が実現することを目指しています。教える側も、学ぶ側も同じ目線に立った参加型の教育を行い、生活の中での健康をテーマにした教材開発を行っています。

 健康とは、病気を取り除くことだけではないのです。健康には教育や福祉、開発など様々な問題が複雑に絡んでいます。こうした問題をひとつひとつ様々な分野の人たちと連携を取り合いながら解決していくことで、心の健康・地域社会の健康、平和で健全な世界へとつながります。医のコミュニティができれば、医療都市として人が集まり、ひとつの産業として経済が活性化していきます。信州の佐久病院が目指してきたようなメディコポリスづくりは、高齢社会の日本には大変意義深いことであるとともに、企業のCSRの一環としても有意義なことではないかと思います。

 どこの国においてもPHCという視点に立った時に重要になってくるのは、その地域に住む住民たちが地域で取り組み、解決すべき、保健問題における住民の自立です。人と人とが支え合って、地域の健康を守る、そのための人材育成・保険教育を行っていくのがシェアの役割だと思います。今後は日本国内においてもセーフティネットを失っている多くの生活困窮者に対し、支援活動を行っていきたいと考えています。

 シェアのこれまでの活動が一冊の本になりました。
『すべてのいのちの輝きのために』―国際保健NGO・シェアの25年―

団体情報

所在地 110 - 0015 東京都 台東区東上野1-20-6 丸幸ビル5階
連絡先 03 - 5807 - 7581 / info@share.or.jp
(担当者:西山 美希)
設立年月日 1983 年 8 月
活動エリア タイ-ウボンラーチャ―ターニー県 カンボジア-プノンペン、プレイベン州 東ティモール:ディリ県、アイレウ県、エルメラ県 日本-東京、千葉、神奈川、宮城県気仙沼市